例年に比べ短い梅雨が終わり、爽やかな晴天が広がる初夏の北八ヶ岳。
都会の喧噪と猛暑から離れた清涼感溢れる双子池と蓼科山を、
登山好きイラストレーターのジュン・オソンさんと1泊2日で巡りました。
亀甲池までの道にある倒木や岩はびっしりと苔に覆われて原生林がつづきます。何百年と長い歳月を得て巨石の上に木が大きく成長しているのも多く見られ、太古の息吹を感じることが出来ます。
- 北八ヶ岳は苔の宝庫と呼ばれるだけあって、フワフワな苔の手触りはクセになる気持ちよさ。種類も豊富でボリューム感のある苔を見ると立ち止まってつい手で押したくなりますね。
- リズミカルな足取りで歩くオソンさんに、ザックにぶらさげたカップが小気味よく左右に揺れます。クマサザに周囲を覆われても傷がつきにくい〈cougar 40-55〉は、薮でも遠慮なく入っていけるのが良いところ。
少し開けた天祥寺原で、ウエストベルトに付いているポケットからサッとチョコを取り出して一休み。大きいウェストポケットは充分に行動食を詰められるうえ、取り出しも楽々。
- 綿飴のような巨大雲の下で悠然と顔を覗かせる蓼科山。平地で歩きやすかった今までの道と違い、山頂までは岩場の多い急登の山道が続きます。気を引き締めて、さあ出発!
- 岩がゴロゴロしている不安定な沢沿いでは、折れた木を利用して道標を固定。ちょっとした工夫ですが北八ヶ岳の雰囲気がぐっと引き立っています。
急登な岩場はまだ続きますが少しずつ高みへと景色が変化することで胸が高鳴ります。〈cougar 40-55〉はハードに動いても体にフィットしブレません。後ろを振り返るとさっきまで休憩していた天祥寺原がもうはるか下のほう。
- 蓼科荘に着いたら山頂まであと30分。ここからは往復なので荷物を置いて身軽になって最後のもう一踏ん張り。もともと荷物が軽いオソンさんは身ひとつになるとひょいっと軽々岩を登ります。
- 蓼科山山頂は強風ですが、赤岳、ロープウェイと八ヶ岳の全容を見渡せます。周囲を湖と山に囲まれて文句なしの絶景をいただきました。
- 火山が噴火して岩が積み重なって出来た蓼科山。その影響で散石した岩がアスレチックのようで、学校登山で来た小学生たちが楽しそうに駆け回っていました。
- 蓼科荘に着いてコーラで乾杯した後、すっかり馴染んだザックと山荘前で記念に一枚。充分に山を満喫した2日間を振り返ったオソンさんも思わず「また来たいな」とつぶやいていました。
神秘的な湖、フワフワ苔、そして少しハードな岩場と豊かな表情を見せてくれる北八ヶ岳はコースによって初心者向きもありアクセスも良好。〈cougar 40-55〉をお供に、日帰り登山するのもよし、のんびりテント泊をするのもよし。北八ヶ岳ならまだ夏山を充分に楽しめます
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JUN OSON(ジュン・オソン)
イラストレーター。丸みのあるポップなイラストが特徴で、各誌面をはじめメディアで活躍。名古屋でウェブサイトのデザイン会社を経て、イラストレーターへと転身。現在、自身がイラストを手がける東海テレビで『かよえ!チュー学』絶賛放送中。
http://www.junoson.com/