アウトドアシーズン真っ只中。身の回りには、「週末は天気がよければ山にいます」なんて人がたくさん。まだまだ登山初心者の私は、山行経験が豊富な先輩クライマーを見ながら「いつかは私も…!」と勉強中。ちょっとずつですが、いろんな山に行ってスキルアップしたい!そんなストーリーを伝えていくのがこの〈karrimor mountain journal〉。優しく見守るように、楽しんでいただければ幸いです。
企画第1弾は尾瀬。「登りも楽チン」「天国みたいなところ」「のんびりピクニック気分」といった甘〜い言葉に魅了されて決定。日帰りハイクもできるそうなのですが、せっかくなら小屋泊でじっくり楽しもうよという提案を快諾して、一泊二日での山行に初チャレンジ!夏真っ盛りの都内は暑くてうだるようですが、山の上はちょっと寒いくらいとのこと。準備を万端にして出発したのでした。
今回選んだ登山道は「大清水」から尾瀬沼を目指すコース。ルートの半分くらいは林道で、そのあとは峠を越えて尾瀬沼へと入っていく初心者向けのもの。駐車場に車を停め、林道を歩いていきます。ちょっと雨が降っていましたが、森のしっとりした雰囲気がとてもGOOD。こんなに綺麗な森を歩けるなら、雨でもいいなと思いました。一時間ほど歩くと、チェックポイントにしていた小屋を発見。ここで小休止をしてから山へと入っていきます。ドキドキ!
登山道を登っていくと、まだ雪が残っていました!ひんやりとした冷気が足元を流れていきます。雪の上は滑るだけではなく、内部が溶けて空洞になっているところもあり、ズボッと足が埋まります。慎重に一歩ずつ確かめながら歩いていきます。もう少し歩くと今回の山行の最高地点。あっという間に登り切ってしまい、「登りも楽チン」というのも頷けました。
峠を下りると尾瀬ヶ原に到着!ここから沼をぐるっと反時計周りに歩いて小屋を目指します。こんな山の上におおきな湖があるなんて…しかも遠くには燧ケ岳の姿も見えました。今日はちょっと曇り空。それでも、足元には水芭蕉がたくさん咲いていたし、木道歩きはとても気持ち良いものでした。登山というと、山頂に登頂しないと…みたいなイメージだったのですが、のんびり歩くのもいいなあと思いました。すでに尾瀬をオススメしたい気分でいっぱいです。
山のご飯は荷物を軽くするためにも、カップラーメンなどの手軽な料理で済ませてしまいがち。でも、山で食べる美味しいご飯は妥協したくない!ということで、家で下ごしらえをした材料を持参して調理することに。贅沢山ご飯にチャレンジしてみました。味わいはもちろん、栄養のバランスもいい、たっぷりワンプレートご飯です。まずは材料を炒めるのですが、コッフェルを洗わなくても良い順番を考えて調理、ということでオリーブオイルでほうれん草を炒めます。メインの炒め物はさきほどのオリーブオイルをそのまま使って火を通します。豚肉と茄子とパプリカをバジルとニンニクが入ったトマトソースで炒めれば完成! カボチャスープはお湯を入れて出来上がり。
午後は小屋をベースにのんびり散歩。夕方になるとデイハイクの人たちは帰って、昼間の賑やかさはどこかへ消えてしまいました。木道のベンチでお昼寝をしたり、ぼーっと草原を眺めたり、ほんとうにのんびりしちゃいました(笑)
同じところにいたら飽きちゃいそうなんですが、景色はどんどん変わるし、小川を泳ぐ魚を見ていたりするのもなかなか面白く、ずっとここに居たいなぁって思ってしまうほど。穏やかな雰囲気に包まれた尾瀬の湿原はまさに天国のようでした。
翌朝、ちょっと早起きしてお散歩。薄暗いなかに霧とともに浮かび上がる木々と燧ケ岳…あたりには鹿や鳥の鳴き声が響いてとっても幻想的! 雲のような霧がダイナミックに動き回り、ぽかーんと動けなくなってしまいました。昨日とは全然違う風景がそこには広がっていました。ダウンジャケットにくるまりながら太陽が上ってくるのを待ちました。
尾瀬沼の先には燧ケ岳。お昼ゴハンにはぴったりの小屋の前の絶景スポットです。昨日は雲に隠れたりしていた燧ケ岳の姿もばっちり見え、最高の天気。今回は、小屋泊とはいえ防寒やレインウェアなどもしっかりと携行したかったので〈ridge 40〉をセレクト。自然のなかでもきれいに映えるオレンジが◎。二気室構造なので荷物の整理、出し入れにも便利。小屋のなかでもリュックの中身を全部出さなくても必要なアイテムをピックアップできました。ヒップベルト、背面パッド、ショルダーハーネスがカリマーこだわりのフィット感を実現。しっかりと体にフィットすると、荷物の重さもどこかに飛んでいってしまいます。カリマーの定番アイテムとして長い期間、アップデートを繰り返しながらロングセラーとなっている理由がよくわかります。
後ろ髪を引かれつつも尾瀬をあとにします。行きにたちよった一之瀬休憩所でラムネをごくり。熱くなった体をクールダウンしました。売店には自家製味噌でいただくキュウリやトマトが湧き水でキーンと冷やされていて…こちらも食べたくなりましたがぐっとがまん。最後までとても楽しい山行でした。
1泊2日の尾瀬ハイク。登山といえば、コースタイムを気にしながら山頂を目指していく慌ただしいものだと思っていたのですが、のんびりゆっくりハイクするのも素敵!何より、尾瀬という場所が魅力的。今回は水芭蕉が咲いていましたが、夏になればニッコウキスゲやワタスゲが一面に咲き誇るそう。小屋の方に写真を見せていただいて、「また来なければ!」と思いを新たにした次第。いくたびに違う思い出を持って帰れるのが登山の魅力。次はどこに行こうかな…次回をお楽しみに!
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【ギア紹介】
●リュックサック(ridge 30 type1):小屋泊にはちょうどいい容量をセレクト!
●ポーチ(VT pouch):リュックを下ろさず取り入れしたいモノの収納に。
●レインウェア(phantom W’s jkt):急な天気の変更に一着あると安心です。
●ウェア(triton light W’s jkt):着心地もよく、軽量なのでハイキングにはぴったり。
●Tシャツ(climb W’s T / big logo W’s T):日中は暑くなるので着替えは必須。
●パンツ(culottes):動きやすく、かわいらしいキュロットは女子の定番アイテム。
●レインパンツ(boma NS slim pants (unisex)):今回は使いませんでしたが、レインジャケットと合わせて必携です。
●ブランケット:小屋が思った以上に寒かったので持って行ってよかったアイテム。夏とはいえ山は寒い!●食材:水500ml×3 水筒1ℓ×1●登山靴:ミドルカットの登山靴。途中に登りもあるので、しっかりしたタイプの方が安心。●靴下:靴擦れが怖かったので少し厚めの靴下をセレクト。替えももちろん用意。●タイツ:汗を吸水して撥水してくれる機能性タイツを着用。紫外線や脚の保護にも役立ちました。●サーマレスト:ちょっとした休憩でお尻に敷くのに便利。ご飯休憩で大活躍。●バーナー、ガスカートリッジ、コッフェル:お昼ご飯の調理用にワンセット用意しました。●ノート:登った山を記録していく山ノートを作りました。事前準備の記録や日記の他にも、山小屋や売店に置いてあるスタンプを押すなど、いろいろな方法で思い出を残して行こうと思います。●食器(EcoSouLife):お昼ご飯のワンプレート用に大きめのお皿と、スープ用にボウル、フォーク・スプーン・ナイフがセットのカトラリーは1つあるととっても便利でした。●パワーバンク(OUTDOOR TECH):カメラや携帯で写真を撮る事が多いので、すぐに充電できるよう持っていれば安心のアイテム。