karrimor mountain journal vol.21 金峰山

カリマースタッフがお届けしている〈Mountain Journal〉。今回は百名山のひとつである金峰山をチョイス。GWも終わりすっかり春山シーズンに突入した今、デイハイクで本格的な登山を楽しめる王道コースを登ってきました。

営業部Kは今シーズンの限定モデルの〈ridge 30〉と軽量レインウェアの〈beaufort jkt〉を、商品部Mはこちらも限定モデルの〈lancs 28〉と定番レインジャケット〈phantom jkt〉をフィールドテストしました。山行の様子と合わせて、オススメポイントをお伝えしていこうと思います。
今回の山行ルート
瑞牆山荘駐車場→富士見平小屋→大日岩→砂払いの頭→五丈石→金峰山山頂(往復)

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7:30 瑞牆山荘を出発
山荘の奥にある駐車場に車を停め、早速ハイキングスタート。登山口は駐車場から少し山荘に戻ったところにあります。木々の芽吹きが美しく、まさに新緑ハイキング。

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平坦な樹林帯を歩いていくと、だんだんと傾斜がきつくなってきました。写真右の営業部Kが着用している〈beaufort jkt〉は透湿性が高く、ウインドジャケットとして風をブロックしつつ、汗を効果的に逃してくれるので快適。

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8:10 富士見平小屋に到着
ひとまずここで休憩。ちなみに商品部Mが背負っている〈lancs 28〉は、ライトトレッキングや登山ビギナーから人気のモデル。荷物の整理に便利な2気室構造や背負い心地のよさを実現する背面プレート、ジャケットや小物の携行に便利なフロントメッシュポケット、さらに専用レインカバー付属など、手頃な価格でありながらも充実機能が満載です。

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ここからは尾根を登っていきます。広葉樹から針葉樹へと植生が変わり、標高が高くなっていることがわかります。早朝に雨が降っていたようで、霧がかった幻想的な風景のなかを歩いていきます。

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9:30 大日岩を通過
樹林帯を進み、1時間半ほどで大日岩に到着。ようやく展望が開けました! 遠くには八ヶ岳や南アルプスの姿を望むことができました。鎖場を慎重に登っていきます。

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こちらのリュックサックはカリマーの定番モデル〈ridge 30〉の限定モデル。ファブリックだけでなく、パーツや刺繍を同じカラーでまとめたシックなモデルです。デイハイクはもちろん、小屋泊にも対応します。

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10:30 砂払いの頭からの大展望
大きな岩が印象的な砂払いの頭に到着。遠くまで広がる裾野を眺めて一休み。なんと木の枝には霧氷が。青空と木々の緑で爽やかな風景ですが、実は結構風も強く寒いのです。

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ここからは樹林帯を抜け、展望のよいルートへ。空がどんどん近くなってくるようです。ちなみに、稜線の右側が山梨県、左側は長野県の県境となっています。

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10:45 ついに森林限界へ
ついに金峰山の五丈石を目視! 登山道の右側は切り立った崖。道は歩きやすいのですが、すれ違いのときなどは要注意。ここからはコースタイムで1時間ほどの気持ちのよい尾根歩きです。

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まだまだ鎖場もあります。こんなときはカリマーのリュックサックが大活躍。岩場など、アクティブな動きをするときでもしっかりと体にフィットするので、重心がブレずに安定します。

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今回の山行ではリュックサックの重量は7kg前後。防寒着や水、昼食、バーナー類などとシンプルですが、小屋泊になれば10kgほどになるでしょう。重くなればなるほど、カリマーのこだわりのひとつであるリュックサックの背面設計による荷重分散効果を実感できると思います。

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ハイマツが茂るルートを歩いていくと、だんだんと山頂が近づいてきました。

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振り返ると、登って来たルートや大日岩、瑞牆山を望むことができます。まさに絶景! 疲れも吹き飛んでしまいます。

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灌木には「えびの尻尾」がたくさん。天気はよいのですが、なんと雹が降ってきました。山の天気は変わりやすいとはいえ、防寒着やジャケットの大切さを実感する瞬間です。尾根はさらに風がつよくなり、ジャケットを着込みます。防寒、防風のためにも軽量のレインジャケットは必須。天気予報が晴れでも携行しておきたいアイテムです。

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五丈石まであとひといき。深田久弥氏は『日本百名山』で「その山容の秀麗高雅な点では、やはり秩父山群の王者である」と讃えています。金峰山登山のハイライトともいえるセクションを楽しみながら登っていきます。

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11:25 五丈石に到着!
ひとまず山頂を目指すことに。ますます風は強まり、フードをかぶりました。〈beaufort jkt〉と〈phantom jkt〉は、いずれもドローコードでフィット感を調整できるので、しっかりと風をブロックできます。雨が降っていなくてもジャケットが大活躍。

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山頂から五丈石をパチリ。金峰山といえば、このアングルですね。残念ながら富士山は雲に隠れてしまっていましたが、周囲の山々を望む文字通り360度の大パノラマ!

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11:30 金峰山登頂!
山頂は5分ほど歩いた先にあります。ひとまずはここで記念撮影。金峰山は標高標2599メートル。奥秩父の山のなかでは唯一の森林限界を越えている山なのだそう。

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山頂の反対側には、大弛峠側から登ってくるルートにそびえる鉄山と朝日岳が。こちらはコースタイムも短く、夏山シーズンになるとハイカーで賑わう人気のルートです。

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五丈石の風下でランチタイム。ちなみに、五丈石の上まで登ることができますが強風のため断念…。ともあれ、訪れたのが平日だったため登山客はまばらでほぼ貸切状態でした。

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12:30 下山開始
1時間ほど休憩し、下山。金峰山荘を通るルートもありますが、今回は尾根歩きを楽しみたいと同じルートを戻ることに。雄大な尾根、遠くの山々を見ながらの下山となりました。

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登りのときは見えなかった、富士見平小屋と瑞牆山荘の間の尾根から瑞牆山の姿が。瑞牆山は富士見平小屋から1時間50分ほど。こちらもいつかは登ってみたいと、登山道を後にしたのでした。

金峰山山行を振り返って
本格的な登山シーズンがスタートし、どの山に行こうか悩んでいる方も多いと思います。今回登った金峰山は、尾根歩きや山頂からの眺望に加え、都内からのアクセスもよいため、人気の高い山のひとつです。累積標高差は1400メートルほどで、八ヶ岳や北アルプスへのステップアップとしてもぴったり。
ルート上には富士見平小屋や大日小屋といったテント場を設けている小屋や、山頂直下には金峰山荘もあるので、テント泊や小屋泊としても楽しめます。
ただ、秩父の山とはいえ標高は2599メートルもあり、北八ヶ岳の山々より高いことをお忘れなく。ダウンジャケットやフリースといった防寒着に加え、天候の変化に対応するレインジャケットは必ず携行しましょう。樹林帯や稜線などさまざまなシーンがあるので、ウェアの脱ぎ着も駆使して快適な登山を楽しんでいただければと思います。
<金峰山登山で使用したアイテム>

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営業部K
〈ridge 30 Limited Model〉
この限定モデルでは、通常よりも薄い生地に〈silvaguard〉という特殊コーテイングを施すことで耐摩耗性を高めています。そのため、軽量でありながらもタフさがプラスとなっており、カラーだけでなくスペック面でも魅力的なアイテムとなっています。頂上付近の岩稜帯では、知らずにかなりリュックをぶつけていたようですが、破損もなく安心して背負えました。しっかりとしたヒップベルトや背面構造は通常モデルと変わらず、背負い心地は非常に良好です。本体、ウェビング、ロゴとカラーが統一されており、普段使っているリッジとは雰囲気が違います。ウェアのコーディネートも変えて楽しめモデルです。
〈beaufort 3L jkt〉
雨が降らなかったので防水ジャケットとしての出番はありませんでした。 頂上付近の気温は7℃前後。天気は非常に良かったのですが風も強く、体感温度はもう少し低く感じました。そこで〈beaufort 3L jkt〉をウィンドシェルとして使用。20Dと生地は薄いですがしっかりと強風を防いでくれたので、快適に登頂できました。ちなみに、収納時も非常にコンパクト。雨が降らなくてもウィンドシェルとして使えるので、常に持ち歩きたいジャケットです。

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商品部M
〈lancs 28 Limited Model〉
晴天ではあったが雹が降ってきたり強風が吹いたりと体感温度変化が多い山行でした。そんなときは、2気室構造やフロントメッシュポケットといった機能がとても便利で、ウェアの脱ぎ着も快適でした。パッキングしていたアイテムも多くはなかったのでそれほどの重量はありませんでしたが、、新設計の「形状可変バックプレート」が背面にフィットし、ジャケットタイプのショルダーハーネスがさらにフィット感をサポート。山頂付近、岩場で風も強く、体力的にも辛くなってきた状況でも、体にフィットして重心がブレないので安定した山行になりました。そして何よりも限定カラーがかっこよく、背負っているだけで気分があがりました(笑)。絶景の景色に限定カラーの〈lancs 28 Limited Model〉が映えていたと思います。
〈phantom jkt〉
雨が降っていなかったので、防水機能のレビューはできませんが、肌に接触する面に施したドライタッチ加工のお陰で汗をかいてもベタつきを軽減し快適でした。フードは、コードを引けば縦と横、両方のフィットを調整できるので、突然の強風の中、素早くセットして視界も良好バッチグーです。

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