いよいよ師走。毎年、この時期になると無性に旅に出たくなります。今回はヒマラヤと、北極に浮かぶ島の景色をお届けします。
12月。ネパールの首都・カトマンズ。チベット仏教の聖地ボーダナートも華やかな装飾に。
ヒマラヤの登山シーズンは、天候が安定する春(4〜5月)と秋(10〜12月)。私は12月に訪れることが多く、年末は無性にネパールを恋しく感じます。
一昨年のカリマー・ヒマラヤ遠征にて。ランタン渓谷での1枚。高度順応のため、氷河最深部までキャラバン。そこでひと晩身体を休めます。
暮れゆくヒマラヤ。稜線の向こうはチベット。
日本人・ネパール人クルー交えての団欒風景。メニューはネパールの国民食ダルバート(ごはんと豆スープ)。とっておきの干し肉が出た夜は、豪華な食卓に。
1ヶ月間、同じ釜の飯を食い、時に命を託した大切な仲間たち。彼らと過ごした日々は、生涯忘れ得ぬ思い出です。
そして今年。ヒマラヤで使用したギアがさらに進化。旅雑誌 『Coyote』最新号(11/15発売)で紹介されました。特集は、極北への旅。アラスカ・カナダ・北欧など、北国の光溢れる一冊です。
私もPhoto Story「極北に魅せられた写真家」に、北極に浮かぶノルウェー領・スピッツベルゲン島への紀行文を寄せました。写真は、極夜の月の出。冬至を中心に、4ヶ月太陽が昇らない極地の情景を写した一枚です。
冬。未だ見ぬ地平へ。雪山からフィヨルドまで、地球のあらゆるフィールドが目的地に。
ぜひ書店にてお手にとってみてください。