〈※本記事は、2015年4月にフィールドに訪れた際のアーカイブレポートになります〉
「世界最高峰」この言葉は様々なシーンで表現されますが、伝統のある物語を感じさせてくれます。地球上で最も宇宙に近い世界最高峰から見上げた空、見下ろした地平線はどんな光景でしょう。ローツェ峰から眺めた世界最高峰は、どんな山容なのでしょうか。想像が峰のように膨らんでゆきます。
「雑踏」「喧騒」「混雑」、この雰囲気はどの言葉が一番近いのでしょう。オノマトペで表現すると「ガサガサ」です。「活気のある賑やかな街」という言葉だけでは表現しきれません。
世界中からヒマラヤ遠征隊が集まるカトマンズ、登山用品店もとても充実しています。世界中の登山用品メーカーが並んだお店巡り、眺めているだけの気持ちから買っておこうかな、という気持ちに変わってゆきます。その破格な値段に驚かされますが、中には少し怪しいまがい物?と思わせる品々もあり納得です。
宿までの方向だけ把握していれば迷いませんが、正直な話、タメル地区のどの辺りを歩いているかまでは、さっぱり分かりません。
時々、現在地の目印になりそうな建造物を見かけますが、太陽の位置さえ把握していれば方向は分かりますので、地図を広げることなく淡々と歩きます。
以前、来た時も気になっていましたが、電線?も相変わらずの混みようです。
タメル地区の市場には、農家の方々の露店も並んでいます。分かりやすい天秤での量り売り、これだけの量ですが直ぐに売り切れてしまいそうです。
味はなんとなく想像できますが、この野菜は、何でしょう . . . 。
こちらの野菜は、茹でて塩コショウなど振って食べたら美味しそうです。バターなんてあったら最高です。
みんなで昼食。お寿司は日本の寿司屋が一番美味しいことと同じことでしょうか。ヒマラヤへの憧れから、日本でネパール料理店へ行くことがありますが、やはり本場の味は違います。タメル地区の市場で連なっていた八百屋さんを思い出します。
ライスのお代わりも進み、ついつい満腹になるまで食べてしまいます。長期間にもおよぶ過酷なヒマラヤ遠征から帰国したら、体重が増えて太っていたとなったら笑われてしまいます。
駐輪場でしょうか、バイク好きでもあるので現地の乗り物を見ているだけでも楽しくなります。自転車で市街地巡りも魅力的です。
素敵な乗り物がお客さんを待っています。乗りたい気持ちもありますが、降車時に言い値で請求されてしまいそうです。
マナスル峰遠征以来2度目の見物でしたが、今回も圧倒された「タメル地区徒歩横断」でした。
明日は大都市カトマンズから離れます。観光旅行者の気分から少しづつ登山者への気持ちに移ってゆきます。今晩の夕食は出陣式、豪華なメニューを楽しみながら仲間たちとこれから始まる登山話で盛り上がります。登山好きの仲間が集まった夕食の楽しいこと、楽しいこと。笑える失敗談から一目置かれる武勇伝まで、今まで経験されてきた貴重な登山話、そのひとつひとつのエピソードから学べることがたくさんあります。食事の後は、装備梱包の再々チェックです。ここでの初歩的な忘れ物は命取り、笑える失敗談にはなりません。